オーベルシュタインの娘
人物紹介

【妄想2世たちの人物紹介】

■ベアテ・フォン・オーベルシュタイン(Beate von Oberstein)

 パウル・フォン・オーベルシュタインの娘。新帝国暦5年生まれ14歳。性格は、やや冷徹ながら、自身の目標に対しては強い熱意を持つ。退かぬ媚びぬ。五体満足で健康丈夫な身体を持ち、座学・実技ともに総合的に優秀であり、白兵戦能力も高い。外見は父親とよく似ている。貧乳はステータス。
 ベアテ(Beate)はドイツ語女性名で『祝福された者』を意味する。見える目と健康な身体を持って生まれてきた彼女を祝し、オーベルシュタイン(父)がつけた名前。

■ヴィクトール・リュディガー・ビッテンフェルト(Viktor Rudiger Bittenfeld)

 フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトの息子。新帝国暦5年生まれ14歳。性格は、父親と同じで「粗にして野だが卑にあらず」。外見も一緒。実技が特に優秀であり、白兵戦能力が高い。座学は常人よりは優れているものの、幼年学校では中の下くらいの成績である。ベアテとは幼い頃からの知り合いで、昔から目の敵にしており、何かにつけてベアテに勝とうと頑張っている。ただし座学はどう足掻いても勝てない為、実技で勝とうと頑張っている。
 ヴィクトール(Viktor)はドイツ語男性名で『勝利者、チャンピョン』・リュディガー(Rudiger)は『名高い槍、有名な戦士』をそれぞれ意味する。ビッテンフェルト(父)がずっと昔から息子につけようと温めてきた名前。

【創作人物紹介】

■オーベルシュタイン(娘)の友人

 幼年学校4年生、新帝国暦4年生まれ15歳の女の子。オーベルシュタイン(娘)をベアテちゃんと呼ぶ。オーベルシュタイン(娘)とは、出席番号順で座った席が近かったことをきっかけに交流し始めた。家名は“O”から始まる名前で、E式名オノヤマ・トモコ(小野山 友子)という。同盟からの亡命者一族の3世。将来は、都市星でなくとも良いので、程々に栄えた勤務地で後方勤務に就きたいと考えている。
 元々、名前はなかったのですが、フォロワーさんに「トモコちゃん」と命名いただいたのをキッカケに名前がつきました。その名の通り、帝国人には見られないアジア系で黒髪茶目の黄色人種。15歳少女版のヤン・ウェンリーのような、ボンヤリ目立たないようで実はポテンシャルが高いイメージで作っています。

【公式誕生組の妄想設定】

■アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム(Alexander Siegfried von Lohengramm)

 新帝国暦3年5月14日生まれ16歳。始皇帝ラインハルトと摂政皇太后ヒルデガルドの間に生まれた唯一の息子であり、現皇帝を勤めている(ここまで公式)。
 現在都市惑星オーディンにある士官学校に通っており、舞踏会は彼がクリスマス休暇で首都星フェザーンに戻るのに合わせて催された。父ラインハルトがあまりに短命であったために、まだ16歳なのに花嫁探しをするよう周囲から圧力をかけられている。とてもつらい。さらには、全盛期の父ラインハルト・フォン・ローエングラムの鏡像たることを周囲に常に求められており、物心つく前から皇帝となる運命に生まれた人生の重圧の中で、もがきながら生きている。
 舞踏会で彼が振る舞いに迷うのも、舞踏会のような社交界の場を侮り、真面目に取り組んでいなかったラインハルトの鏡像を演じるが所以である。このような場合での振る舞い方は、周囲の大人たちは彼に教えておらず、彼自身や、ベアテのように彼と親しい若者たちが、自分たちでやり方を考え、埋め合わせをしなければならない。
 しかしながら、周囲には愛され、生活に不自由もなく、大切な人を突然奪われるようなこともなかったため、基本的には思考回路が前向きで、周囲の人間すべてを愛している。また、近しい臣下の子供たちや、学校生活を通じて、ラインハルトを知らない若い世代との人間関係を作ることで、アレクサンデルとしての自分の安定点を徐々に勝ち取っている。
 ラインハルトの鏡像たることを求められる苦しさから、脱走癖があり、よく公務から逃げたり、校則を破って学校を抜け出したりしている。だが、軍務尚書オーベルシュタイン元帥にだけは彼の逃走ルートを完璧に予測されてしまい、彼に見られている間は逃げられない。ただし、彼がラインハルトではないということを、周囲の者にしきりに言及してくれるのもまたオーベルシュタイン元帥である。そのため、オーベルシュタイン元帥の言の通りには中々動かないものの、彼を嫌ってはいない。
 フェリックスのことを一番の親友と思っており、また、実の兄のようにも慕っている。ベアテのことを実の妹のように可愛がっており、キツい物言いが多く、周囲との摩擦の多い彼女の身を常に案じている。ヴィクトールのことも実の弟のように可愛がっている。馬鹿な子ほど可愛い(酷い)。

■フェリックス・ミッターマイヤー(Felix Mittermeyer)

 新帝国暦2年推定5月生まれ17歳。元新領土総督オスカー・フォン・ロイエンタール元帥と、リヒテンラーデ一族の女性エルフリーデ・フォン・コールラウシュの間に生まれた息子。育ての父親はウォルフガング・ミッターマイヤー主席元帥、母親はエヴァンゼリン・ミッターマイヤー。兄に元ロイエンタールの近侍ハインリッヒ・ランベルツをもつ。義理の父ウォルフガング・ミッターマイヤーに皇帝アレク陛下への忠誠を誓約するよう求められた際、一歳二ヶ月の幼児であった。このときのアレクサンデルは生後二ヶ月の乳児(ここまで公式)
 まだ育ての両親のミッターマイヤー夫妻から、自分が彼らの実の息子ではないことも、本当の両親のことも知らされていない。2人と義理の兄に愛情豊かに育てられ、実の父ロイエンタールが持っていたような女性不信は払拭した……かのように思えたが、両親のどちらとも似ていない自分の姿と、時折周囲の人間から感じる冷ややかな態度や視線に不信を覚えながら育つ。
 そんな中、偶然、他人が自分の実の両親について噂しているのを耳にしてしまい、自分の真の出自を知ってしまっている。以来、両親や義理の兄に対しても、何故教えてくれなかったのかという不信を抱えながら過ごしている。
 彼は自分の出自に関する悩みを、アレクサンデルにだけは打ち明けている。アレクサンデルは、常々自分の何処が父ラインハルトに似ているであるとか、そうでないであるとかを周り中の人間に言い募られ、常に父親を意識させられていたため、彼の境遇に同情し、彼の両親が誰であっても自分の親友であることに違いはないと伝えた。この言葉にフェリックスはいたく感激し、以来、アレクサンデルに対して並々ならぬ強い友情を示すようになる。彼のためなら死ねるレベル。
 アレクサンデルへの愛情と信頼は揺るぎないものになったものの、周囲の人間への不信は拭えず、結果、アレクサンデルを独占したいという暗い欲求に駆られている。アレクサンデル本人への対応は、嫌われたくないという恐怖感から、以前と同じ親友の態度のまま変わらない。だが、多くの女性を寄せ付ける自身の魅力を利用して、アレクサンデルに近づく女性を片っ端から引き離そうとする酷いメンヘラ美男子となってしまっている。
 ベアテともヴィクトールとも旧知の仲であるが、アレクサンデルが大事すぎてあまり気にかけていない。
 ベアテは、自分が皇帝であるアレクサンデルと公に親しい様子を見せることで、権力を狙う者たちに目をつけられるかもしれないと案じていた。しかしながら、実際にはフェリックスのほうに先に目をつけられ、舞踏会で行く手を阻まれることになった。