ハンニバルパロ
人食い医者と猪警部
あとがき

 この話は、マッツ・ミケルセンがハンニバル・レクター役をつとめるNBCドラマ版「ハンニバル」、およびギャスパー・ウリエルが同ハンニバル役をつとめる映画版「ハンニバル・ライジング」のパロディ二次創作です。
 ハンニバルはいいぞ。

  

■ 作中で登場した料理の元ネタ

1. 子牛の肺ロースのワインソース和え
材料:肺
登場回:シーズン1 Ep1 Aperitif(アペリティフ)

2. フォアグラ・オ・トルション
材料:肝臓
登場回:シーズン1 Ep5 Coquilles(コキーユ)

参考:海外ドラマ「ハンニバル」美しき料理をまとめてみた(シーズン1) - CON BRIO

■ オベ博士について
 ハンニバルとオベの中間くらいの精神科医を目指したところ、どちらでもない何かになりました。パロとは……? 二次創作とは……?

 彼にとっての愛とは「とことん尽くして喜ばせる」そして「完食する」ことです。
「ハンニバル・ライジング」本編で妹ともども焼け出されたレクターのように、兄シュテファンと共に戦火を逃げ延びたものの、彼は餓えに苦しめられます。愛しい兄だけでも生き延びさせようと「あのウサギのように」自分を食べるよう彼は申し出ましたが、拒絶されてしまいました。そこで、弟を生き延びさせるためなら何でもすると言う兄の希望をかなえ、二人とも死んでしまう事態にはしたくないという自分自身の希望をかなえる解決策として、オベ博士は兄を食べました。
 餓えを凌いだオベ博士は無事、大人になることができました。兄のしゃれこうべは装飾として、その他の骨は手芸品や文房具などとして、いまでも彼の側に置かれています。

 そうした生い立ちとは別に、彼は非常にプライドが高く、侮辱されることをひどく嫌います。特に、食糧を盗むことは、かつて餓えに苦しむあまり最愛の兄を失うことになった彼にとって、何よりも許しがたい大罪です。
 侮辱を受けた相手に、彼は必ず報復します。彼にとっての最大の侮辱とは「ほんの少し食べて残りは捨ててしまう」ことです。

■ ビッテン刑事について
R.I.P

■ ミュラー刑事について
うさぎ。